2007-03-18 ● 作家の描いた「特殊潜航艇」(73) 「次の日の夕方私は徳島県川田にある酒巻の家を訪れた。 吉野川の上流にある静かな農村である。 本編にあるように、酒巻はもうすでに結婚していた。 彼は私を歓迎して、酒やら餅やらで接待してくれた。 しかし、私が特潜攻撃の取材に来たというと口をつぐんでしまった。 私は酒巻の家に二泊してねばった。 根負けした彼は、「新聞に出さないなら話してもよい」ということで、概貌を話してくれた。」