● 作家の描いた「特殊潜航艇」(83)

「私自身としては、全然生還の可能性のない攻撃を部下に強いるという戦法には賛成出来ない。
 たとえ、それが下級者の志願の形をとっていてもである。
 戦死者名簿を見ると、大部分が大尉以下、すなわち青年である。
 稿を終るに当たって、あらためて、若くして国のために散った人たちの冥福を祈りたい。」
 最初にも触れたように、「第2次世界大戦」については、数え切れないほどの本が書かれており、わたしの本棚には、「海軍(特殊潜航艇)に関するもの」だけでも3冊ある。