●「続・知らざる日豪関係」(14)

 カウラで起きた「日本人捕虜の大脱走事件」については、「貴重な記録」がある。
 ノンフィクション作家の中野不二男さんが書かれた「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」だ。
 中野さんは、「日本人捕虜の大脱走事件」のリーダー?(中心となった人物)を求めて、長年にわたりオーストラリアで取材活動を続けられた。
 その作品の一部を、紹介させていただくことにする。
 序章 「南の国で忠義を尽す男」は、
「本当に南忠男だったんですか? 本当にかれが脱走の話をもちかけたんですね? カウラ事件の南ですね」という「書き出し」で始まっている・・・。