●「続・知らざる日豪関係」(39)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「せいぜい枢軸側の捕虜総数でも一万人以下である。
 三つも続く『0』や、末尾の数字『1』とは何を示しているのだろう。
 捕虜となった第一号という意味なのだろうか。
 私はすぐに、この番号と、そしてアルファベット『PWJA』の持つ意味を、オーストラリア陸軍局へ、文書で問い合わせた。
 かつて『軍』という機関などに行ったこともなかったし、まして問い合わせなどしたこともなかったので、どのような反応があるのか、それだけでも興味深かった。」