●「続・知らざる日豪関係」(41)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「(『A』は、軍隊を示すARMED-FORCESの頭文字かと思われるが、『M』の意味は不明)
 次にアルファベットに続く六桁の数字のうち、最初の二桁は、捕虜あるいは抑留者が所属する地区を表示している。
 たとえば『10』はクインズランド州地区、『14』はニューギニア地区、そして『11』はニュー・サウス・ウェールズ州地区である。
 残る四桁の数字は登録順につけられる番号、すなわち逮捕され登録されたときにつけられる通し番号を示している。
 したがって南忠男の捕虜番号『PWJA 110、001』の末尾にある『1』は、捕虜としての登録第一号を示すものだった。」