●「続・知らざる日豪関係」(46)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「『DATE OF CAPTURE』、すなわち南忠男逮捕の日付けは、一九四二年二月二十四日、逮捕の場所はオーストラリア本土中央北部ノーザン・テリトリー準州(当時はまだ準州には昇格しておらず、『北部特別地域』として、連邦政府直轄の行政地域だった)のダーウィン
 記録欄に記されている南忠男の、日本軍における所属は、『JAPANESE AIR FORCE(日本空軍)』である。
 しかし旧日本軍には『空軍』というのはないので、これは陸海軍いずれかの、航空隊の意味だろう。
 軍隊内におけるかれの階級は、『SERGEANT(サージャント)』になっている。
 そのまま訳せば、軍曹とも曹長とも、また飛曹長ともとれる。」