●「続・知らざる日豪関係」(53)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「ところがその安全地帯オーストラリアを、ある日突然攻撃したのは、思いもよらぬはるか遠方からやって来た日本軍だった。
 結果は「真珠湾」の再現である。
 連合軍にとって、東インド洋進出の重要な拠点であった軍港ダーウィンは、完膚なきまでに叩き潰され、、碇泊中の艦船はことごとく沈められて、大打撃を受けてしまったのだ。
 このポート・ダーウィン奇襲攻撃は、丁度日本人にとっての「ヒロシマナガサキ」、アメリカ人にとっての「パール・ハーバー」のように、オーストラリア国民にとっては太平洋戦争を象徴する言葉となっている。」