●「続・知らざる日豪関係」(62)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「二、三日で資料に目をとおすことはできた。
 直接南忠男に関係すると思われるものは残念ながら一つも見つからなかったが、もし南がこのダーウィン爆撃に参加した飛行機隊の一人であるとするならば、それは日本軍側の被害の一つということである。
 日本軍側の被害が、必ずしもオーストラリア軍によるものだけとはいえないが(事故ということもあり得る)、そうである可能性は充分考えられる。
 そこで私は、この資料の中から、日本軍の攻撃とオーストラリア軍の反撃の経過、そして被害の状況をまとめてみた。」