●「続・知らざる日豪関係」(64)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「そして第二次空襲は現地時間の正午、日本時間午前十時である。
 空襲に飛来した日本軍機は第一次で、「NAVAL TYPE″0″」すなわち海軍の零式(れいしき)艦上戦闘機が十八機、「TYPE 99 NAVAL BOMBER(これは海軍の九九式艦上爆撃機のことだろう)」が五十四機、「TYPE 97(九七式艦上攻撃機と思われる)」が十九機、と報告されている。
 また第二次空襲では「ARMY TYPE 97 BOMBER(原文のママ、機種不明)」が、五十四機飛来した。
 これらの数字や機種は、すべて報告書にあるもので、オーストラリア軍側が地上で目撃したものだから、実際とは多少の喰い違いがあるかもしれないが、それにしてもすごい数である。」