●「続・知らざる日豪関係」(102)

(注:)中野不二男さんの力作『カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか』には、『鬼気迫る取材力と執念、好奇心、そして粘り(根気強さ)』が十分に感じられる。
『知らざる日豪関係』というわたしのテーマにふさわしい題材として紹介させていただいているが、一方で、『そろそろ、わたし自身の文章に戻らなければ』とも考えている。
 中野さんの書かれたものは、戦争当時のオーストラリア国民の対日観や、初めて外敵から攻撃を受けたときのかれらの衝撃などを、実にわかりやすく、克明に記されている(『これ以上のすばらしい記録はない』と思う)。
 同時に、『第二次世界大戦』そのものの究明にもつながる『貴重な資料』だとも、わたしは考えている。
零戦パイロット・南忠男』を追い続ける中野さんの『カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか』を、もう少し引用させていただく・・・。