●「続・知らざる日豪関係」(120)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「日本軍の場合、そういうことはなかっただろう。
 むしろ上級搭乗員なればこそ、『目標物を定めて・・・・・』だったのではないだろうか。
 スムースなファースト・クラスの不時着か、あるいは強引なる不時着か、その程度は別として、とにかく結果的に南機が不時着していたことだけはたしかである。
 ただ、ここでどうしても納得できないのは、『被弾』だった。
 ハスレット氏は、これは高射砲弾によるものだと主張したが、私にはどうしても納得できない。
 高射砲が設置されていたのはダーウィンだけで、メルヴィル島にもバサースト島にも、そのような武器はまったくない。」