●「続・知られざる日豪関係」(280)
〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜
「そして、オーストライカー中尉が『二名の日本人をやった』としているのは、その搭乗員である内門一飛曹、鶴飛曹長のことだったのだろう。
残る被害は、『飛龍』の飛行機隊の艦戦、つまり零戦である。
これもやはり『飛龍ー飛行機隊戦闘行動調書』で調べてみたところ、零式艦戦隊九機のうち、一九四二年年二月十九日にダーウィンで被害を受けたのは、第一小隊の三番機、機番号一二四番ただ一機だった。
搭乗していたのは、海軍一等飛行兵(一飛【いっぴ】)の豊島一(はじめ)である。
被害状況の蘭には、『被弾、自爆戦死』とあった。
豊島一、果たしてかれが南忠男なのだろうか。」