●「続・知られざる日豪関係」(306)
〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜
「P - 40には、一二・七ミリの機銃が六丁装備されているし、この数字は『インチ』に直せば、ぴったり二分の一インチである。
豊島機のエンジンは、この一二・七ミリ機銃から発射された徹甲弾により貫通された、とみてほとんど間違いないだろう。
次に私は、発動機に被弾した豊島機が、メルヴィル島のタカプリミル・クリークに不時着するまでの過程を調べてみることにした。
私はそれまでのフライング・スクールの教習から、初歩的な飛行に関してなら多少は知っているが、滑空や不飛着などについては、知識も経験もない。
やはり経験者に尋ねるほかに術はないだろう。
ふたたび海原会に問い合わせてみた。」