●「続・知られざる日豪関係」(309)
〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜
「フラップはどうでしたか。降りていましたか。
不時着の場合も必要とあらば、フラップは降ろします。
ただ不時着のための滑空のときに、敵機に追撃され、やむを得ずフラップを出さぬ場合もあります。
飛行機のことはおわかりですか?
零戦のフラップというのは、あのフラップ操作レバーを操作して、手動の油圧ポンプで圧をかけるやつです』
と話しながら、藤田氏は右手でポンプレバーを動かす仕草をして見せた。
飛行機のことは少しはわかる、とはいっても私の知っているのは、セスナ機などの小型機に関してだけである。
零戦とセスナ機とでは、基本的には同じであろうが、やはりかなり違っている。」