●「続・知られざる日豪関係」(328)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「小山氏の話から豊島機の被弾高度がほぼ判明したところで、私はもう一度、オーストラリア公文書『ダーウィン空襲』の、高射砲隊の報告書と照合してみた。
 日本軍は、北北西の方角からオーストラリア本土上空に侵入し、次に全機機首を真西に向けて東飛行場上空に突入した、と小山氏はいっていた。
 東飛行場上空にさしかかる前に開始された地上防禦砲火の、そのはじめの頃に豊島機は被弾しているので、したがって豊島機に被害を与えた高射砲は、東飛行場よりも東側になければならない。」