●「続・知られざる日豪関係」(347)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「ただし、ダーウィンの爆撃では『蒼龍』艦爆隊の山田一飛曹、船崎二飛曹が、ブルームの空襲では宮尾中尉が被弾し、洋上に不時着水沈没しながらも水偵機により救助されているが、これは戦闘概報にあるように、『敵ハ戦意極メテ薄弱、動勢ハ活発デナイ』ために、そして追撃の恐れがなかったために、敵地の相当近くまで救助の手をのばせたからであろう。
 また、同様の質問を、豊島にもっとも近い位置にあった小山富雄氏にもしてみた。
 返ってきたのは、やはり似たような答えだった。」