●「続・知られざる日豪関係」(423)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜

「この文からは、ここに到達するまでの中野さんの血のにじむようなご努力と情熱、そして喜びを十分にくみ取ることができる。
 素晴らしい取材と文章に、ただただ感服するとともに、一読者、いや『オーストラリア大好き人間』として、オーストラリアと日本との知られざる貴重な関係をご教示くださったことに、深く感謝している。
 本当に、ありがとうございました。

 
 最後に、わたし自身の経験を・・・。
 わたしも、中野さんと同様、地方のパブで何度か「酔っぱらい」に絡まれたことがあった。
 その都度、『わたしの妻の父親も、広島で原爆にやられた』と言うと、決まって「悪いのは、わたしたち国民ではない。国家なのだ」という答えが返り、グラスを交わしたものだ。
 そんなパブで、何人かの人から聞いた話だが、カウラ収容所から脱走した(「一時的に」だったが)日本兵が自分の家に侵入して食糧などを物色していても、一切とがめなかった。
 それどころか、「積極的に与える人もいた」という。
(さすがに、『日本兵をかくまうこと』まではしなかったようだが・・・)。」