●「続・知られざる日豪関係」(452)

「わたしと映画・南十字星」(2)


 持丸氏は、「オーストラリア大使館に行って、日豪合作映画をつくりたいと話したところ、地元の仙台に『ふさわしい人(わたしのこと)』がいるので、ぜひ訪ねて相談してみるように」と、アドバイスされたという。
 当時わたしは、オーストラリア大使館から「MVP待遇?」を受けていたので、「大使館の依頼なら協力するしかない」と思い、ためらうことなく承諾する。
 この日から、初の「日豪合作映画の実現」に向け、「総力を挙げて?」スタートする。
 上京して豪日交流基金の事務局長とお会いし、オーストラリアからの「資金調達(援助?)」などの交渉をしたり、はるばる仙台に来られたオーストラリア映画委員会のスタッフと会って細かい打ち合わせをするなど、自分の仕事の傍ら、「南十字星」の製作に協力することになった。