●「続・知られざる日豪関係」(469)

「わたしと映画・南十字星」(19)

  
 日本憲兵隊は、10人の捕虜に対し、訊問を始める。
 その主任通訳にあたったのが田宮である。
 田宮はその指揮官、ペイジ大尉の人間的な魅力に引かれる。
 しかし、訊問はなかなかはかどらない。
「それでは拷問だ!」といきりたつ憲兵達。
 田宮は、明日までに白状させると約束、拷問を抑えた。
 白状させられたペイジは田宮が自分たちを守るためにトリックを使った事に気づく。
 それから急速に田宮とペイジは親しさを増して、敵味方を越えた友情をわけ合うようになった。