●「続・知られざる日豪関係」(470)

「わたしと映画・南十字星」(20)

  
 田宮がなんとか彼らの生命を助けようとしている時、ペイジは彼らが第1次攻撃で艦船爆破した容疑によって中国人達が捕まり拷問の末、近く処刑されることを知り、激しく動揺する。
 そして、いよいよ裁判の日が来た。
 検察官立花少佐は、ペイジらの英雄的な行為を讃えたうえで、国際法に照らして擬装した奇襲やスパイ行為などの違法行為を指摘し、栄誉ある死刑を求刑する。
 一方、警備司令部では、田宮が必死に抗弁していた。
 参謀部は治安上の理由から、斬首にするというのだ。