2008-07-12 ●「続・知られざる日豪関係」(471) 「わたしと映画・南十字星」(21) 田宮は、せめて銃殺にと嘆願するが聞き入れられない。 ペイジたちに斬首を伝える田宮の心は重い。 「日本武士道の、斬る者と斬られる者との間柄は敵ではない。 互に信頼し合う人間関係なのだ。」 言いおえて、肩を落した田宮にペイジが 「ミノル君の手で私を天国に送ってほしい。」 処刑の日の朝が来る。 南十字星が光りを失ってゆく。 田宮はまんじりともせず、その朝を迎えた・・・・・。