●「続・知られざる日豪関係」(488)

「わたしと映画・南十字星」(38)


「オーストラリアの特攻隊」の続き


 私は、
水元隊長のいわれる通り拷問では絶對に効果はあげられないと思う。
 いま捕えられた連中は、犯罪者として處罰されるか、あるいは戦時俘虜の待遇をうけて俘虜収容所へ入れられるかということが一番の關心事だと思うから、できるだけ罪人扱いをせず大事にしてやって情報だけを取るようにしたら、案外たやすく口を開くと思う。
 ついては調査官が手分けをして、各人から色々なことを聞いて、それを毎日持ちよつて比較し、嘘を言っている者があったら静かにたしなめるという方法で行つたらどうでしょうか」
 という意見を出した。