2008-08-25 ●「続・知られざる日豪関係」(515) 「わたしと映画・南十字星」(65) 「オーストラリアの特攻隊」の続き ダヴィドソン少佐は、暇があれば讀書をした。 私は英国のユーモリストであるウードハウスの愛讀者で、その本を三十冊ぐらい集めていた。 彼は全部これを讀了し、もつと貸せと言つた。 私が米國の暗黒街を書いたデーモン・ラナヨンの本を見せたら、 「そんな本はつまらない」と言う。 「外にはもう本はない。 あるのはシェクスピアばかりだ」と云つたら、 「それが一番良いではないか。 何故早く云わなかつた」と云う。