●「続・知られざる日豪関係」(528)

「わたしと映画・南十字星」(78)


「オーストラリアの特攻隊」の続き


 第一囘の壯擧に成功した彼等は、故國で英雄の扱いをうけ、最高勲章をさずけられていた。
 しかし、その勲章がまだ到着しないうちに、第二囘の壯擧に出發しなければならなかつたのは残念だつたと云つた。


 軍法會議開かる


 全員を軍法會議にかける時が来た。
 誰れを裁判長にすべきかが問題になつた。
 規則により軍法會議の裁判長は兵科の將校でなければならない。
 各部特科將校、卽ち法務部、軍醫部、經理部など、直接戦闘しない將校は資格がないわけである。
 第二課長吉田大佐参謀は一番適任なのだが、辭退した。