●「続・知られざる日豪関係」(615)

「─ソロモン諜報戦─ 南太平洋の勇者たち ウォルター・ロード/秦 郁彦訳」より


 ”ステーキと卵”の続き


 二つの設営隊も上陸し、四〇〇人の兵士が護衛についた。
 監視員たちは正確な内状は自ら確かめられなかったが、現住民の偵察員が代わりに何が起こっているかを調べてそのつど知らせてくれた。
 装備から判断すると、どうやらローズの最初の予感が正しかったようだ。
 日本軍は飛行場を作っていたのである。
 タウンズビルからは早速エリック・フェルトが三人の監視員に、進捗状況をできるだけ調査して報告するよう要求してきた。
 こうした日本軍の新しい動きは、ルンガ平地のすぐ後方を二八〇〇フィート登った高地に位置するゴールドリッジの生活様式に大きな変化をもたらした。