●「続・知られざる日豪関係」(650)
「─ソロモン諜報戦─ 南太平洋の勇者たち ウォルター・ロード/秦 郁彦訳」より
”ステーキと卵”の続き
その中の二人が徴発されて日本軍の飛行場で働いていたが、連合軍の爆撃の合い間に逃げて来たので、ケレメンデはすぐ、この二人をスタキキのもとへ走らせた。
この二人の情報に基づいて、マクファランはルンガ平地の状況について完璧に近い報告を送信したのである。
ルンガ背部の丘に六インチ砲と思われる一門、偵察員は高射機関砲二インチ口径二門を
ルンが、六門をククムの砂浜に発見、他にもあるらしい。戦車は発見されていない。
滑走路はセメント舗装に非ず、先に連絡したごとく近傍の丘陵よりの砂利および土な
り。
七月三一日、完成まぢかの時、爆弾が滑走路に命中、ローラーも破壊されたが、一台は
なお可動中。滑走路付近に格納庫を建設中。テントと小屋の規模より計算して日本軍の
総数は約四〇〇〇人、うち半数は作業隊と思われる・・・・・