●「続・知られざる日豪関係」(670)

「─ソロモン諜報戦─ 南太平洋の勇者たち ウォルター・ロード/秦 郁彦訳」より


 ”ステーキと卵”の続き


 一週間後に隊員たちはマッキーの本部と合流するため北へ向ったが、四人のうちの一人で”やせっぽち”のサパー・オットンが足を痛めて舞い戻ることになった。
 もう一人、のんきな無線技師のハリ−・ウィグリーも、残りたいと言いだしたのでグループは二分され、オットンとウィグリーはメイスンのキャンプに引き返した。
 メイスンは二人を歓迎して以後三人は愉快な楽しいチームを作った。
 ウィグリーは通信を担当、オットンは情報を整理し、メイスンは彼の控え目な表現でいうと、「たいていは座り込んで、勝手な意見を言っていた」という。
 メイスン班の最初の仕事は、ブインに監視ポストを再建することであった。