「─ソロモン諜報戦─ 南太平洋の勇者たち ウォルター・ロード/秦 郁彦訳」より
”ステーキと卵”の続き
数分間待ったが何の応答もなかった。
くり返しているとついにニューギニアにいた別の監視員が電波をとらえてくれ、連合軍艦船へリレーしてくれた。
爆撃機四五機南東に向いつつあり。
アメリカ艦隊のケリー・ターナー提督はリレーされたリードの警報を午前一〇時四〇分頃受け取ってすぐに命令を下した。
輸送船は荷役を中止して出帆せよ、駆逐艦と巡洋艦は防衛態勢をとれ、全員は空襲に備えるべし、と。
ガダルカナルの南方洋上にいた空母部隊もリードの警報を受電した。