「─ソロモン諜報戦─ 南太平洋の勇者たち ウォルター・ロード/秦 郁彦訳」より
”ステーキと卵”の続き
彼は西方に退却しつつある日本軍守備隊のため自分が米軍の上陸地点から切り離されているらしいと正確に推定していた。
そしてこの時点で何かやろうとしても、何もできなかった。
一方、マクファランとクレメンズはそのままじっとしているか、山を降りてアメリカ軍に合流すべきかどうか迷っていた。
マクファランにとって、選択は簡単だった。
彼の上司は無電で ジャングルの中にいるように指令していたし、彼もそうするつもりでいた。
だがクレメンズにとってことはそう簡単ではなかった。