●「続・知られざる日豪関係」(752)
「─ソロモン諜報戦─ 南太平洋の勇者たち ウォルター・ロード/秦 郁彦訳」より
”よき羊飼い”
しかし誰も信じようとしなかったので、結局彼は自分で偵察してくると申し出て、避難者たちはしぶしぶその結果を待つことに同意した。
神父は出発する前にオーバン司教の宿舎を訪れたが、それは短くても重要な訪問だった。
彼はライフル銃を持っているが、もし日本軍に出会ったら使ってよいでしょうか、と尋ねた。
よろしい、それは正当防衛でしょう、と司教が答えたので、クラークはさらに「これは戦争です、ジャングルの中の戦争です。
もし彼らが先にわたしを見つければ必ずわたしを射つでしょう。
反対にわたしが先に彼らを見つけた時に彼らを見逃して、わたしたちを破滅させてもよいでしょうか」。