「サ−ビス精神」のさらに続き

 よく言われるように、アメリカの航空会社のスチュワ−デスは、乗客のシ−ト・ベルトの点検一つにしても、「きわめて無表情で、事務的(いや、冷静?)な」態度を取る。これに対して、オ−ストラリアの国営航空のスチュワ−デスは、笑顔で優しく接してくれる。そこには、ビジネスを離れた人間的な温もりと思いやりが感じられた。
 そういえば、時刻表通りに目的地に到着することを最大のサ−ビスとしているどこかの国の航空会社と違って、ちょっとしたトラブルでも「安全第一」を考え、そのためなら9時間や10時間出発が遅れても仕方ない(当たり前)とするオ−ストラリアの国営航空。もちろん、「安全のためなら、何時間遅れても平気で待つことのできる」乗客たちの存在も忘れてはならない。
 どちらが“本当のサ−ビス”なのかは、人それぞれの判断にゆだねるしかない。
 私自身は、オ−ストラリアの航空会社を支持するのだが・・・。
 スチュ−ワ−デスの接客ぶりも、のんびりと待つことのできる乗客も、これまた「国民性の違い」?